「かぶせ工法」と正しい業者の選び方

前回は、防水層の状態を見ずに、かぶせ工法を勧める悪徳な手口をご紹介しました。

また、かぶせ工法を1回しか行えない理由は他にもあります。
防水層が重なりすぎると建物の頭が重くなり、耐震性が低い建物になってしまうことです。
地震時に対する建物への影響に大きな負担がかかってしまい、被害が膨大になってしまう事があります。
このようなことが決してないよう、業者選びも慎重に行いましょう。

防水工事は、とても難しい工種です。
その為、訪問業者等の信用性が低い業者には依頼してはいけません。
防水工事のメンテナンスは、防水工事に詳しい業者に依頼しましょう。
会社名に防水という文字が入っている会社や、建設会社や工務店、リフォーム会社など
防止工事に富んでいる業者を選びましょう。
特に、官公庁の工事を行っている業者は、防水のメンテナンスに対して非常に詳しいです。
防水の状態により似合った工法を提示してくれますので、適した防水工法でメンテナンスが出来ます。

屋上防水は、建物の上から建物を守ってくれる大事な部分です。
せっかくのいい建物でも、屋上防水で建物を守れなくなったら劣化が激しくなり
寿命に大きな影響を与えてしまいます。

防水を良い状態にする事で、建物の寿命を長くさせる事が出来ます。
ご自分の建物を長く快適に使う為には、防水のメンテナンスと防水業者選定はしっかり行うようにしましょう。

注意も必要な「かぶせ工法」 その2

既存の防水材を撤去する手間を省くために、
既存の防水状態を考慮せずにかぶせ工法を勧めてくる業者が居ます。

既存の防水層の上に更にかぶせて防水層を作るなんて、本来は邪道な方法です。
しかし、産業廃棄物の処理の高騰化により、かぶせ工法が増えるようになりました。

防水層の状態が良ければ、かぶせ工法は可能です。
その為、既存の防水状態を細かく確認した上で、選択しなければいけません。
既存の防水状態を細かく見もせずにかぶせ工法を勧めてくる業者は、ただの仕事欲しさの業者です。
そのような業者に防水工事を依頼すると、間違いなく短期間で雨漏りを起こしてしまいます。
せっかくの大金をかけたのに、それでは全く意味がありません。
防水工法は安易に捉えてはいけない事を、覚えておきましょう。

また、かぶせ工法は1度しか行う事が出来ません。
かぶせた上にかぶせる等の事は、絶対行ってはいけません。

防水層を重ね過ぎると、雨漏りの際に幾重の防水層の中で厄介な状態になり、
雨漏りを突き止める事に時間がかかってしまう事があります。
結局は全て剥がして防水をやり直す事になってしまい、膨大な費用がかかってしまう事があります。
大丈夫だという業者の口車には、絶対乗ってはいけません。

次回は、正しい業者の選び方をご紹介します。

注意も必要な「かぶせ工法」 その1

ここ数年、かぶせ工法は防水のメンテナンスとして多く活用されるようになりました。
かぶせ工法とは、既存の防水層をそのままにして上から新しい防水層を作る工法です。
大変便利な防水メンテナンス工法ですが、便利故に適さない防水層もあるため
注意しなければいけません。

かぶせ工法を行っても良い防水層は、雨漏りを起こしていない状態のものです。
既に雨漏りが生じている場合は、その上から新しい防水層を重ねるとすぐに膨れてしまう等の
不具合を起こしてしまう事があります。

せっかく高い費用をかけてかぶせ工法を行っても、数年で雨漏りを起こしてしまいます。
雨漏りが既に起きている防水層の場合は、必ず全面撤去をした上に新しい防水層を作るように
しましょう。

防水工事のメンテナンスで、既存の防水層の全面撤去をする場合に気になるのは、
防水層を撤去した時に雨が降る事で雨漏りを起こしてしまう事ではないでしょうか。

確かに、本来雨を避ける役目の防水層が全て無い状態ですので、
雨が降ってしまえば弱い場所から雨が浸透してしまいます。
防水屋さんは、このような事が起きないように、その日の施工分の防水層のみを剥がして
新規防水層を作成するようにします。

しかし、防水層が撤去されたままの状態で放置しなければならない事もあります。
その場合は、仮の防水材を塗布して雨漏りを一時的に防ぐ事が出来ます。
仮防水材は様々な種類があり、新規の防水材料との関係性を考慮した上で選定します。
仮防水材は、1週間程度の防水効果を発揮してくれますので、とても安心です。

次回は、むやみにかぶせ工法を勧める悪徳業者についてご説明します。

屋上防水の劣化の原因

防水がなぜ劣化するのか、疑問を抱く方もいると思います。
防水層の上を歩行などの余計な影響を一切与えていなくても、劣化は起こります。
新築の際に万全に施工を行った頑丈な屋上防水が、なぜ劣化してしまうのか。
理由をご説明します。

・紫外線の影響が非常に多い
太陽熱を多く浴びる部分のため、紫外線により防水材が侵されてしまい劣化してしまいます。

・雨水が溜まりやすい
屋上防水は勾配が緩いので、どうしても雨水が溜まりやすくなってしまいます。
雨水がたまると防水材が濡れてしまい、劣化が進んでしまう為に傷みが早くなってしまいます。

・汚れが溜まりやすい
屋上防水はメンテナンスで目に付きにくい部分なので、汚れが溜まりやすい部位です。
汚れが多く蓄積して防水材に悪影響を与え、防水材の傷みへと発展させてしまいます。

・下地のコンクリートは湿潤を好む
防水層の下地は保護コンクリートを打設しますが、
保護コンクリートというのは太陽熱や紫外線から建物を守る効果を持っており、
保護コンクリート内に水分を溜め込む性質があります。
そのため、防水層を常に湿潤状態にしてしまう傾向があり、
防水材の劣化が進みやすくなってしまいます。

・ルーフドレン部分は劣化しやすい
屋上内に溜まってしまった雨水を排水する為に、ルーフドレンを設置します。
ルーフドレン廻りの防水は劣化しやすいので何層にも念入りに施工をしていても、
接続されている防水部分のためどうしても劣化しやすくなってしまいます。

この様な理由により経年劣化で防水層は傷みだし、雨漏りへとつなげてしまうのです。

そのため、防水層には定期的なメンテナンスが必要となる訳です。
しかし、屋上防水は日常的に目にする部分ではないので、
メンテナンスが必要と理解をしていてもなかなか手を掛けられないお宅が多いのが現状です。

理想としては、10年を目安に業者に点検をしてもらい、必要な場合はメンテナンスを受ける事が大事となります。
適度にメンテナンスを受ける事で、雨漏りを起こさない快適な建物を維持できます。
メンテナンスコストを抑える事にもつながり、長持ちする建物にする事が可能となります。

屋上防水メンテナンスで長持ちさせる建物を作る その2

前回は、屋上防水がなぜ・いかに重要かをご説明しました。
今回は、雨漏りが及ぼす影響をお伝えします。

・構造体に大きな影響を与える
建物の中で1番大事な部分といえば、構造体です。
木造であれば柱や梁などの木構造材であり、鉄骨造は鉄骨造材、鉄筋コンクリートは鉄筋コンクリート造です。
建物の中には、設備器具や内装材等がありますが、これらは簡単に取り換えや改修が可能です。
しかし、構造体は安易に取り換えや改修が出来ません。
構造体の補修をしなければいけないという状態に陥ると、建物の建て替えが必要となってしまいます。
建物の上から建物を守る事が出来ないという事は、構造体が致命的な状態に陥る事に繋がってしまいます。

・雨漏りは健康被害を発する
建物に雨漏りが起きるという事は、建物内部が湿気で充満してしまうという事になります。
発生した湿気が乾燥して取り除かれる事が出来ればさほど問題はありませんが、
ほとんどの場合は建物の中に蓄積し、湿気がカビなどの有害物質に変わってしまいます。
この様な状態を繰り返すことで、有害物質の多い建物になりアレルギーなどの健康被害を受けてしまう事があります。
お子さんなどがアレルギー体質になってしまう原因は、建物内にある有害物質とも言われています。

また、雨漏りは全て見える物ではありません。
建物の上から漏水してしまった場合、全て部屋の中に雨漏りとして出る訳ではないのです。
表面化せずに漏水した水は、どこへ行きどうなるのか。
天井裏や壁の中で、建材や構造材などの見えにくい部分で滲みてしまい、
どんどん建材や構造材に悪影響を与えてしまうのです。
建物の劣化をどんどん加速させ、建物の寿命を短くさせていきます。
この様な状態になっている建物は非常に多く、多くの場合その状態に気づいていないパターンが殆どです。

まずは専門業者によるメンテナンスを受け、雨漏りの有無を把握することが重要です。

屋上防水メンテナンスで長持ちさせる建物を作る その1

屋上防水は、素人にはわかりにくい部位と言われています。
屋上防水は、建物を上部からの雨風などからしっかりと守ってくれる、とても重要な部位です。
とても重要な建築工事の中の一部分でありながら、なぜか屋上防水工事という部分は
なじみが少ない傾向があります。
その理由をご説明します。

・目に付きにくい屋上部分のため
1番の馴染みが無い理由は、屋上に施工されているという事です。
屋上は日常的に目に付きにくい部分のため、特に素人には視界には入りにくいです。
同じ建物の外部でも、外壁は人の目線に上にある部分のため、建物に興味が無い方でも自然と目に付きます。
加えて、実際に工事を行っている状態を目にする事も多くあります。
屋上は生活の過程にて目にしにくい部分のため、忘れられやすい部位となっています。

・屋上防水は10~20年に1度程しか工事を行わない
屋上防水の寿命は、防水の種類によりますが10~20年程度です。
そのため、記憶に刻みにくく忘れやすい部分と言えます。

・特殊な工事なので関心を持たれない
防水工事というのは特殊な工事のため、一般の方にあまり関心を持たれない工事とも言われています。
いざ工事を行ったとしても、お客様が一度も状態を確認をしないまま工事が終了してしまう事も少なくありません。

建物の外部といえば外壁にばかり目が行き、数年ごとに外壁の改修工事を行うご家庭も少なくありません。
外壁ももちろん大事な部位ですが、建物上部からの不具合による影響は即座に生活に支障をきたす厄介なものです。
少しの雨漏りでも即座に建物に影響を与えてしまうため、屋上防水は本来頻繁にチェックしなければいけない部位という事になります。

環境に優しいポリマーセメント系塗膜防水 その3

ポリマーセメント系塗膜防水の工程は決して面倒ではありません。
今回は施工の流れを説明します。

・下地清掃
防水の密着を強固にする為に、ホコリやゴミなどの不純物を綺麗に取り除きます。
ケレンにて凹凸を無くし清掃をし、ほうきや場合によっては掃除機も併用し綺麗にします。

・下地処理
鉄筋コンクリート下地のジャンカや木コン、セパレーター等を綺麗に取り除き、
樹脂モルタルを利用して欠損部分を綺麗に平滑とします。
その後、専用の補修材を用いて補強塗りを行います。

・乾燥
下地処理が終わった後、十分に乾燥させてから防水工程に移ります。

・プライマー塗布
専用プライマー液を所定通り希釈して作り、ローラーを用いて均一に塗布します。
1~2時間のオープンタイムがあるため、必ず守って次の工程に進むことが重要です。

・防水材塗布
所定の通りに撹拌した防水材をローラーや刷毛を用いて塗布し、
専用のクロス材を敷設しその上から再度防水材を塗布します。
これらがきちんと硬化した事を確認した後、上塗りとして防水材を更に上塗りします。

・保護塗料塗布
塗料を良く撹拌し、ローラーや刷毛を用いて均一に塗布します。

・養生
防水材が十分に硬化するまで、養生を行います。
十分に硬化する前に触れてしまうと防水層が損傷してしまうため、
完全に硬化するまでは防水層に触れないように注意が必要です。
防水施工完了後24時間以内に雨が降る恐れがある場合は、作業を中止しなければいけません。

普及している防水にも様々種類がありますが、独特の臭いを発することから
近所への配慮など気になってしまう方も少なくないようです。
ポリマーセメント系塗膜防水は、臭いの心配が無い防水のため、
住宅密集地であってもおすすめ出来る防水です。

環境に優しいポリマーセメント系塗膜防水 その2

ポリマーセメント系塗膜防水には様々な魅力について、続いてご紹介します。

・様々な部位に採用出来る防水
塗膜防水のため、様々な部位に採用する事が出来る便利な防水です。
屋上をはじめ、急こう配屋根、ベランダ、バルコニー、外部廊下、サッシ廻り、厨房、電気室、
ボイラー室、浴室、トイレ、地下外壁等、様々な部位に使用する事が出来るマルチな防水です。
狭い部分や凹凸が激しい部分でも、綺麗に納めて使う事が出来ます。

・カラーバリエーションが豊富
防水といえば暗くて地味な印象のカラーばかりですが、ポリマーセメント系塗膜防水は防水層の中では、
カラーバリエーションが多い防水と言えます。
グリーン系やグレー系だけではなくレッド系もあり、オシャレな防水層とする事が出来ます。

・廃材が発生しにくい
塗膜防水のため施工の際も既存の塗膜撤去の際も、廃材の量を出しにくいという大きなメリットがあります。
余計な廃材を増やす事がないので、現代の環境を考える時代には非常にふさわしい防水と言えます。

・薄い厚みの防水材なので余計な荷重を建物に与えない
塗膜防水のため、防水の中では薄い厚みの防水層となります。
工程により、0.8㎜~1.6㎜程度の厚みとなります。
薄く軽い塗膜で、建物に余計な荷重を与えず耐震性に富んだ建物とする事が出来ます。
大地震が多い日本では、屋根部分の荷重を少なくさせる事は1番の理想と言えます。

・防水層の仕上げの種類が多い
防水層の仕上げは、非歩行用仕上げ塗材や軽歩行用仕上げ塗材、セメントモルタル、
薄塗り型ポリマーセメントモルタル、保護緩衝材の5つの種類があり、ニーズに合わせて選ぶことが可能です。

このように、今までの防水行為とは違い様々なメリットがある防水です。
素晴らしい材料と素晴らしい工程で施工ができる理想的な防水と言えるでしょう。

環境に優しいポリマーセメント系塗膜防水 その1

屋上防水工事には様々な種類がありますが、どの防水も有機溶剤等と隣り合わせになってしまうのが大きな難点と言えます。
ホルムアルデヒドなど様々な有機溶剤が問われている中、余計な被害が少ない防水を採用したいものです。
そんな屋上防水の中でお薦めなのが、ポリマーセメント系塗膜防水です。
ポリマーセメント系塗膜防水は、あまり聞きなれない名称の防水と思わがちです。
しかし、その歴史は非常に長く、30年以上の長い歴史がある防水工法です。
ポリマーセメント系塗膜防水には様々な魅力があります。

◆基本的な特徴
・有機溶剤を一切含んでいない防水
ポリマーセメント系塗膜防水とは、セメント系のパウダーとエマルション樹脂を合わせた材料から成り立っており、
有機溶剤を一切使用していない防水です。
特定化学物質障害予防規則の配慮を必要としないので、安心して採用が出来ます。
無機質な水系の防水材であり、配慮に適した防水となります。
様々な溶剤系の防水材が多い中、とても画期的であり現代にふさわしい防水材です。
もちろんF☆☆☆☆ですので、安心して採用が出来ます。

・施工の際にも有機溶剤などの不純物を一切使用しない
防水の施工といえば、火気や有機溶剤などの危険な物を使って行う事が定番ですが、
ポリマーセメント系塗膜防水材は、火気や有機溶剤などの危険な物は一切使用しません。
その為、引火性やガス中毒などの心配は一切ありませんので、
作業周囲や施工作業上での安全性の向上を図る事が出来る、まさに理想的な防水材です。

・耐久性が高い防水
無機質の材料を使った防水なので、優れた耐久性を発揮する事が出来ます。
また、密着材が高い防水ですので、はがれにくく頑丈な防水とする事が出来ます。
様々な外的刺激に負けずに長持ちするので、メンテナンス費用が掛かりにくい防水と言えます。

魅力は他にも、完成後の美観が良さ・カラーバリエーションの豊富さが挙げられます。
詳しくは次回ご紹介します。

ウレタン防水絶縁工法 その2

友人のマンションでは、雨漏りの防水工事をする際に、ウレタン防水絶縁工法で施工してもらうことにしたのですが、ウレタン防水は誰でもできるというわけではなく、ある程度の技術力や専門性がある業者に依頼した方がいいそうです。
ウレタン防水そのものは、よくある工法ですので、それができる業者は多いのですが、屋上にいろいろな設置物がある場合などは、専門知識が必要になるケースもあります。
例えば、友人のマンションの屋上にはアンテナや高架水槽があるのですが、それらの重量を考えて、防水層をどのような厚さにするかなどを考えなくてはならないからです。
特に絶縁工法の場合は、通気性のあるシートを下に敷くなどの手間が密着工法よりはかかります。完成してから見ても、途中でシートがきちんと設置されているかなど、外見からではわかりませんし、それなりの技術力がある業者を選ばないと、漏水することもあるようです。
友人のマンションの場合は、管理会社を通じて実績のある業者を選定し、1つ1つの施工段階ごとの写真を見せてくれ、キレイに仕上がっているので、その時はとても安心できたそうです。
でも、安心と引き換えに、相応の高い金額を支払いましたので、将来の修繕費用がやや不安に。
後で調べてみると、管理会社に高額な中間マージンを支払っていたことが分かり「知らなければ良かった」と管理会社に依頼したことを後悔したそうです。
防水工事はマンションの寿命を左右するような重要な部分ですから、やはりしっかりとやっておきたいと思っています。